いよいよ、新入社員研修の本番が近づいてきたのでは無いでしょうか?
前回は、コロナ禍で変化する今の新入社員研修のあり方、そのための研修の準備に関してご紹介しました。
今回は、研修当日の内容についてしっかり確認していきましょう。
【前回の記事】研修ご担当者様必見!2022年度新入社員の育成が上手くいく研修とは? 〜事前準備編〜
【タイプ別】新入社員研修の実施形態
先日紹介しました研修の事前準備に関する記事において、新入社員研修を実施する目的について説明しました。
新入社員研修には様々な目的がありますが、大きく2つに分けることができます。
1. 社会人基礎ビジネスマナーを身につける
記事「研修ご担当者様必見!2022年度新入社員の育成が上手くいく研修とは? 〜事前準備編〜」より
2. チーム・コミュニケーションを強化する
この目的を達成するためには、教えたい仕事内容によって指導方法を変えていく必要があります。
新入社員が学んだ内容を少しでも多く活かすことができるように、そして、悩みや疑問を一つでも多く解消するために、研修の実施方法に工夫してみましょう。
- 座学
- ワークショップ
- グループワーク
- ゲーム
- ロールプレイ
座学
新入社員研修の最も基本的な形式です。
講師が会場の前で話し、社員は受講生として、その話を聞く講義のようなスタイルです。
対面の場合は、大きな会議室やホールで行い、
オンラインの場合は、録画したものやリアルタイムで行うものなど、あらゆる方法で実施することができます。
いずれの場合も、受講生が受け身ばかりにならないよう、注意する必要があります。
受講生に動いてもらう・発言してもらうなど、少しでもアウトプットしてもらえるよう工夫してみましょう。
ワークショップ
講師がファシリテーターとして全体を誘導し、社員が参加者として互いに交流し合う形態です。
あるテーマに沿って、社員が考え、互いに自由に意見交換していきます。
企業研修に組み込むワークショップは、企業理念の浸透や価値観の共有などを目的とするものが多いです。
グループワーク
ある目標に向かって、チームで議論して結論を出し合う形態です。
ワークショップとの違いは、
グループワークの目的が「最終的に結論を出す」のに対して、
ワークショップの目的が「他者理解」であるという点です。
しかし、単なるグループワークであると良い協力関係は生まれないため、ワークショップの要素を取り入れたグループワークを行うと良いでしょう。
ゲーム
社員同士が、最終的な結果・評価を競い合う形態です。
多くの場合、プレーヤーである社員の決断力・実行力が求められ、
個人ではなくグループ同士で競い合う場合はそれに加え、コミュニケーション能力やリーダーシップ力が問われます。
ゲームは、社員のスキルを評価するためだけではなく、緊張を和らげる目的で行うこともあるため、研修の前や座学の合間に組み込むこともあります。
ロールプレイ
実際の仕事場面を想定し、その状況を社員複数人で再現する形態です。
実際に動くことで、業務を身体で学ぶことができるだけではなく、仕事上の自分の役割、相手の役割や状況をより理解することができます。
ロールプレイ後は、学んだ内容をそのまま業務で活かすことができるため、社員の記憶にも残りやすく、研修として大変効果的です。
カリキュラム作成のポイント
研修のカリキュラムを考えている際に使える、研修をより充実するためのポイントをご紹介します!
- 話しやすい雰囲気:初めての環境で緊張している新入社員が多いです。講師による、明るい声かけ・肯定的な相槌・受講生の承認など、寛容な雰囲気づくりを心がけましょう。
- 若い講師を送り出す:若い講師を新入社員研修に送り出す企業様もいます。新入社員と近い年齢で親近感を持ってもらいながらも、豊富な経験で新しい社員を誘導していく工夫もあります。
- 研修の最後に自分の目標を立ててもらう:研修の最後で、新入社員に「明日からこうする!」という宣言を考えてもらうこともあります。目標を立ててもらうことで、社員は自分達の仕事にしっかりコミットメントしていき、また、その後のフォローアップ研修の効果を上げるポイントでもあります。
- 期間を空けて、フォローアップ研修を組む:研修から数日後・数週間後にフォローアップ研修を組みます。学習したことをしっかり復習していかなければ、記憶への定着度も低くなってしまいます。学習した内容を全て忘れる前に、フォローアップ研修でまた復習する機会を設けましょう。
研修を「成功」させるためには?!
「成功」する研修とは、その後の業務の中でも、新入社員の皆様が研修で学んだ内容を生かして、高いプロ意識を持って、仕事していくことなのでは無いでしょうか?
そのために、研修で特に重要視する3点がこちらです。
- 現場研修で定着化
- ワークを多く用いる
- 事例を多く入れる
1. 現場研修で定着化
特に接客業などの場合は、会議室でのロールプレイだけではなく、現場研修を通して、実際に働く現場でのロールプレイを行いましょう。
その場で講師に見てもらい、アドバイスをもらう事もお勧めします。
2. ワークを多く用いる
座学のみの研修では、受講生である社員のアウトプットを促しにくいこともあります。
ワークを盛り込んだ研修を行い、社員が能動的になる研修を意識しましょう。
3. 事例を多く入れる
「研修時間内に、厳選された内容をいかに盛り込んでわかりやすく伝えるか」が研修担当者の悩みの一つです。
そんな時は以下のような事例を多く入れてみましょう。
- 先輩社員の声…「実際の現場ではこうしてます」といった働いている先輩の声を入れることで、新しく入った社員も「早く現場で働きたい!」とワクワクし、仕事のイメージも湧きやすくなります。
- 仮定の事例…例えば、窓口担当の新入社員には、講師が「そこのドアからお客様が入ったら?」と聞くなど、できるだけ現場に近いイメージで考えてもらうと楽しく研修ができます。
まとめ
新入社員研修は、新しく入ってくる社員がマナーやスキルを身につけるためだけではなく、社員同士が良い人間関係を作るきっかけの一つでもあり、企業様にとっても、若い社員に研修後活躍してもらうための重要な取り組みです。
こうした大事な研修を成功させるためには、たくさんの準備と工夫が必要となってきます。
おもてなしパートナーズでは、あらゆる業界の企業様の研修を担当した実績があります。
弊社の講師は全員認定資格を保有しており、大人数の研修においても、社員一人ひとりにとって多くの学びの場となるよう、講師陣はロールプレイや現場研修での指導を徹底して行います。
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