【コロナ禍にブルックリンにBarをオープンさせた女性起業家!】Bar 『MIKA』オーナーのMIKAさん、その想いやおもてなしに迫る!(前編)

皆さま、こんにちは。【おもてなしの哲学】です。

サービス業に携わる方や経営者の方に、ポリシーや哲学などを伺う、「おもてなしの哲学」インタビューシリーズ、第17弾。

今回は、2020年7月にNYCブルックリンでBar 『MIKA』というお店をOpenされた古矢美花さん(以下MIKAさん)にお話を伺いました。

記念すべき女性第一号のインタビューとなります!

Barの経営をしながらも学生時代はNYCでファッション系の大学に通われ、現在イラストレーターとしての一面もある多才なMIKAさん。コロナ禍でのお店を経営する事の難しさや地元の人々に寄り添ったおもてなしの極意についてたくさん教えて頂きました。

早速、ご紹介します。

【進んでいるアメリカでのワクチン接種、その状況は?アメリカでのコロナの状況と飲食店の経営状況とは】

パンデミック中のアメリカ①
パンデミック中のアメリカ②

ーアメリカではワクチンがかなり普及していると聞きますが、コロナの影響も含めて現在の活動状況を教えてください。

MIKAさん:ワクチンに関しては飲食業の方も3月から接種可能になり、今では予約なしでも受けられるようになっています。(インタビュー時の2021年5月現在で)以前よりノーマルの状態に戻ってきています。店内での飲食に関しても、お店の規模の75%まで使用可能という段階まできています。私のお店で換算すると100名くらいは入れるようになりました。やっとここまできたという感じです。

現在、制限はなくなり、マスク着用も強制ではなくなりました。バーカウンターでのサービスもはじまり、やっとBarとしてサービスができるようになりました。

ー日本に比べてアメリカの方が随分と回復傾向にある事が改めて分かりました。おそらくここまで回復するまでにご苦労が沢山あったと思います。BarをOpenするまでの経緯や苦慮された事を聞かせてもらえますか?

MIKAさん:(お店の)開業は昨年(2020年)7月でした。当初の予定では3月だったのですが、ちょうどパンデミック中で、街はロックダウンという状況だった為、7月となりました。その後お店の外での飲食は可能となったタイミングで、これならできるのではないかと思い、不安はありましたが7月のOpenとなりました。その後もコロナの状況に合わせて国のルールも変わっていく為、都度変わる制約に対応しながらの経営となりとても大変でした。

日本では現在(2021年5月)アルコールの提供も制限されているという状況をMIKAさんに共有させて頂きましたが、飲食業の方にとってアルコールが提供できないとなると「死活問題」であると事を仰っていました…。どの業界でも大変な方はいらっしゃいますが、同じお立場でいらっしゃるMIKAさんのお言葉を聞く事で、改めて飲食に携わる方の厳しさを強く感じました。

【イラストからミニチュアフードまで】感性や才能に溢れるMIKAさん。Barを開くまでの経験とは!

MIKAさんのイラストの作品。優しい色使いと素敵なデザインに引き込まれます。

ーBarを経営されながらイラストレーターでもいらっしゃる多才なMIKAさんですが、今までのご経験を教えて頂けますか?

MIKAさん:最初はイラストレーターでイラストを書いたり似顔絵を書いたり、日本にもギャラリーがありそこにオリジナル作品を出したりしていました。そして、その傍でレストランやFoodなどに元々興味があった為、レストランコーディネートをしたりもしていました。

ーMIKAさんのInstagramを拝見したところ、とても素敵なイラストの作品が沢山あり、ファンになりました。元々レストランやFoodに興味がおありだった事からBarのOpenに繋がったのでしょうか?

MIKAさん:今のお店があるこの場所を2013年にパートナーと購入したのですが、将来性を見据え他の人に貸すよりも自分で何かやってみよう!という事になり、Barを作ろうと思い立ったのがきっかけでした。

ーなるほど。そういった経緯があったのですね。イラスト以外にも、多彩に活躍されているご様子ですが、、、?

MIKAさん:ミニチュアフード(本物そっくりの食品サンプル)作りです。日本にある「ミニチュアフード教会」の代表がこちらでクラスを開催したのに参加、もともとミニチュアが好きなのと、食べること、物を作ることが好きだったこともあり、一度クラスを受けたら見事にハマってしまいました。ご縁があってインストラクターの資格もとり、何回かクラスも開催したんですよ。笑

なんでもご自身のスキルとして身に付けられるMIKAさん。いろんな特技がおありで羨ましいです。。。

ミニチュアフードはアメリカでも結構ニーズがあったようで、アメリカ人にも細かい作業が好まれるという事を初めて知りました(笑)ミニチュアサイズの物はなんだか可愛くてコレクションしたりする事にハマってしまいますよね。私は不器用なので作れる気がしませんが、、、気持ちは分かります!!!(笑)

MIKAさんのミニチュアフードの作品。本物みたいで、とても美味しそうに見えます!

【Bar『MIKA』に潜むおもてなし。ポイントは女性でも冷たいまま飲み切れるサイズのビール】

トレードマークのお花が入ったグラス。とっても可愛いです。
クラフトビールが何種類も楽しめます!!まるで夢のよう!

ーMIKAさんのBarのマークやお店のグッズ、イラストなどにもよく目にする、お花のマーク。何か意味や由来がおありなのでしょうか?

MIKAさん:ロゴですね。花が好きなことと、自身の名前に『花』が入っているので描く絵にもよくとりいれたりしていました。そのためにBARは、ロゴも自然とこのお花に決まりました。

ーお店のドリンクをいれるグラスにもこのお花が描かれていてとっても可愛いです。サイズ感や形もオシャレですよね。

MIKAさん:グラスのサイズは12オンスの1サイズで、自慢のクラフトビールを冷たいまま飲み切れる大きさにしています。ビールが温くなるのが好きではないので(笑)このグラスを決めるにあたっては、何個かサンプルを取り寄せ、一番しっくりくる形に出会うまで探し続けました。他にもお酒やカクテルにも合わせたサイズにしているので、このグラスで全て対応できるようになっています。

ービールが温くならないくらいのサイズのグラス。まさにこれはおもてなしですね。ビール好きの私からすると、いつもいかにビールが温くなる前に飲み切るかという事を考えてしまいがちなので、夢のようなグラスですね!他にも工夫点はありますか?

MIKAさん:グルテンフリーやヴィーガンのお客様が多いので、ご意向に合わせた食事も用意しています。宗教上で召し上がれないものがある方にも楽しんで頂けるよう、おつまみなどのメニューを定期的に変えていく工夫もしています。

お客様のご意向に合わせ、様々なメニューが用意されています。

多様性を尊重したメニュー作りにも、MIKAさんのお客様に寄り添ったおもてなしが感じられ、とても素敵です。どんな方にも楽しめるよう工夫をされていることを知り、ますますMIKAさんのBarに行きたくなりました!

MIKAさんのおもてなし。中編に続きます。是非ご覧ください!

この記事を書いた人

おもてなしパートナーズ